今はシード期のスタートアップ企業と成熟した企業2つで働いていますが、それぞれの場所で仕事をしてみて感じた仕事における幸福度について考えてみます。
スタートアップ企業はビジネスモデル、サイクルを回す前の段階で、顧客もほとんどいない状態から始まります。また、従業員のバックグラウンドも、本業片手間にという人もいれば、数ヶ月だけ専属で働きますという人まで多様です。
一方で成熟した企業では、ある程度従業員の管理体制やそれぞれの担当範囲が確立していて、どちらかといえば今回っているサイクルを安定稼働させることに重きを置いています。
スタートアップ企業では当然一人一人の存在感や業務の担当範囲も大きくなるのですが、その分自分で考えて何かを率先してやるという行動に寛容になります。
そのため、ソフトウェア開発で言えば、大企業でやるような要件定義からユニットテストまでの一貫した流れを無視して好き勝手に実装を進めることもできます。
大企業ではコードを書く以前に設計図や処理の流れを全て明確にする作業が必須ですが、スタートアップ企業ではそれが要らず、とにかく動くものを作り、それがダメなら最初からまた、というスタンスでコードを書くことができます。
このようなスタートアップ企業での高速な開発サイクルを通して、最近あることに気づきました。それは、やらされ感があると不幸になる、そしてやる気が出ない。ということです。
スタートアップ企業での業務なら、平気で丸一日ぶっ通しで開発に取り組むことができますし、そのペースは大企業で働いている時の10倍以上はあります。
これは、「自分が一から考えて実行する」ということができているからこそだと思います。つまり、自分の中から湧き上がるアイデアや発想を自由自在に形にしていく達成感のようなものが、心から楽しいと思わせてくれて、寝るのも食べるのも忘れるといった状況になるのだと考えています。
一方で、大企業では、今日はこれをやっといて、明日までに用意しといて、など半ば受動的な作業が大半を占めているように感じます。
もちろん会社を回していく上で、一人一人のこのような業務は避けて通れないと思いますが、やらされ感、のようなものが生じていると感じています。自分がやろうと思ってることではない、でもやらないといけない、そう思った時点で、スタートアップ企業で活動している時のような目の輝きは消えてしまうような気がします。
それでも、何か新しいことが学べる、できなかったことができるようになる、というモチベーションを糧に、そのような業務も楽しむことができるようになってきた気もします。
そして、そのようなやらされ感に苛まれないようにするためには、組織の中で自分はどういう役割があるのかを再認識して、自分がどう動けばどう貢献できるかを明確にする必要があると考えています。
